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ガイナ塗膜での作用 |
ガイナの特性 |
断熱実験機での実験 |
写真の実験は、ガイナの遮熱性能と断熱性能を別々に実験したものです。同じ鉄板を2 枚用意し、片方の鉄板の片面にガイナを塗布しました。 遮熱実験は塗装面を加熱、断熱実験は未塗装面からの加熱です。 ①が遮熱実験です。電球からの放射をガイナ塗装面で受けます。外壁に太陽光線が照射されているイメージです。鉄板の裏面の温度を計測しています。 点灯5 分後にガイナ塗装鉄板は54℃、未塗装鉄板は74℃となり、20℃の温度差が生じています。ガイナ塗装面で熱反応を抑制した結果、鉄板の裏面の温度に差が生じたと言えます。これは建物外壁に塗布した時、太陽光線の熱反応を抑制することを証明しています。 ②が断熱実験です。遮熱実験に引き続きの計測です。遮熱測定直後のガイナ塗装鉄板を反対に向け、未塗装面から熱を加えます。ですから、両方の試験体とも熱が加わる条件は同じです。次に試験体の上に氷を乗せます。その時のガイナ塗装鉄板の表面温度は56℃、未塗装鉄板は74℃です。その上に氷を乗せます。鉄板に氷を乗せると氷に熱が移動しますから74℃あった未塗装鉄板の表面の熱は、表面温度を63℃に低下させるだけの量が瞬時に氷に移動したことになります。その後も2 分後に45℃、3 分後に43℃と下がり続け、3 分後には熱を受け取った氷はほとんど形を残していません。 ところがガイナ塗装鉄板では、氷を乗せた瞬間に56℃だった鉄板の表面温度は2 分後には63℃,3 分後には64℃と上昇し、氷はほとんど溶けていません。これは鉄板の未塗装面から加えられた熱と、鉄板表面の熱が氷に移動していないことを示しています。氷に熱を奪われないから塗装面の温度は上昇することになり、氷は熱を奪わないから溶けないという事になります。 氷と塗膜の接点では、温度は低いが熱量は多い氷と、温度は高いが熱量がほとんどないガイナ塗膜の間で瞬時に熱が平衡します。ですから接点の塗膜の表面温度は氷の温度になります。同じ温度同士では熱の移動は起こりませんからこのような現象になります。64℃のガイナ鉄板の上では氷も溶けないわけですから、手で触っても熱いとは全く感じません。 このようにガイナ塗膜は表面に触れる物の温度に瞬時に影響され、平衡します。これを同化と呼んでいます。この性質を利用して平成11 年には広島最大の屋外プールであるチチヤスチューピープールの椅子にガイナが塗布されました。この椅子は真夏の炎天下に水着のまま座っても熱く感じることはありません。 |
断熱とは建物の蓄熱性を高めること |
生物は温熱環境が安定している空間の方が生息しやすい。だから建築では室内温熱環境が屋外の環境に影響されないように工夫してきました。 その代表的な方法が断熱です。断熱とは片側から伝わった熱が反対側に移動しないようにする技術です。 その方法は断熱材という蓄熱性の良い材料で建物を包むことです。 異なる物質に同じ熱量を加えても上昇する温度は物質によって差が生じます。これは、物質によって比熱が異なるからです。比熱とは1g あたりの物質の温度を1 度あげるのに必要な熱量のことです。つまり、比熱とは物質1g あたりの熱容量ということになります。 比熱は大きくなるほど、温まりにくく、さめにくい性質をもっています。 熱伝導率が小さく蓄熱量(比熱が大きい)が大きい状態が蓄熱性が良いということになり、その代表的な物質が断熱材です。言い換えるとたくさんの熱を溜め込むかわりにあまり温度上昇しないもので、しかも熱を少しずつしか受け取らない。それが断熱材です。 空気比熱0.24kcal/kg℃、空気密度1.2kg/ ㎥のとき、1㎥の空気の温度を1℃上昇させるのに必要な熱量は 0.24kcal/kg℃×1.2kg/ ㎥=0.288kcal となります。 本来は体積と質量での比較は出来ませんが、水1 ㎥の温度を1℃上昇させるのに必要な熱量は1000kcalです。 6 帖間、天井高2.4m では気積=26.21 ㎥ですから、6帖間の温度を1℃上昇させるのに必要な熱量は 0.288kcal×26.21 ㎥=7.55kcal で足ります。 反対にこれだけの熱量を奪えば温度は1℃低下します。空気を相手にするだけなら冷暖房エネルギーなど僅かで済むのに実際の生活で膨大なエネルギーを要するのは躯体が蓄熱するからです。躯体の蓄熱をゆるし、その蓄熱を相手にするからです。ガイナを外壁に塗装すると建物の蓄熱を抑制し、内壁に塗ると建物の蓄熱を無害化(相手にしない)することができます。ガイナを使えば従来の断熱の概念を大きく変えてしまうことができ、欠点のない住宅の断熱を実現できます |
ガイナを内装に |
夏期には、建物外郭で発生した熱が躯体に蓄積され、室内に伝わり、内壁の温度が上昇し、室温も上昇します。 室内では対流による熱移動の他、放射による熱の移動も起こります。人は赤外線を吸収し、放射もしています。その吸収~放射のバランスにより暑さや寒さを感じます。夏には放射<吸収となることが多く、当然暑く感じます。 ガイナを室内に塗布すれば内壁は空気の温度と同じになりますから体温>内壁温度(=空気温度)となり、放射バランスは、放射>吸収となります。だから室温の割りに涼しく感じます。 冷房は空気を冷やすことで内壁や躯体の熱を冷ましています。ですから蓄熱量が多くなるコンクリートの建物では冷房費用が多くかかり、夜間の室温低下が鈍くなります。ガイナを室内に塗布すると、躯体が含む熱は内壁に伝わりませんから、冷房は空気だけを冷やせば良くなり、素早く安価に室内を快適になります。しかも体感温度と空気温度は一致しますから、30℃程度の設定で充分涼しく感じます。 冬期には室内で発生させた熱が、冷たい躯体に奪われます。冬にはコンクリート住宅の方が暖かいと言われますがコンクリートは蓄熱しますから充分な熱量で躯体を温めれば木造住宅より暖かくなります。ただし、躯体を充分に温めるには大きなエネルギーと費用が必要です。 ガイナを室内に塗装すると空気の温度だけ上昇させればその温度と内壁温度は常に一致し、躯体に熱を奪われにくくなります。また空気だけを温めるわけですから、エネルギー量も費用も少なくて済みます。 またガイナは遠赤外線を大変良く吸収して熱に変え、放射する性質を持ちますから、遠赤外線系の暖房機の効率を格段に高めます。これは温室で見られる温室効果と同じ現象です。温室効果の高い室内では、室内に差し込む日射はその暖かさをそのまま伝えます。放射バランスは放射<吸収となり、室温の割りに暖かくなります |
音波(入射波)は壁に到達すると、その壁自体を音波と同じように振動させます。その物体の振動により再び音波が発生します(反射波)。 |
ガイナは静電気を全く帯びません。タバコの煙や自動車の排気ガス等の粉塵はそれ自体に粘着力があるわけではなく、壁の表面にある静電気により吸い寄せられ付着します。ですから静電気を帯びない塗膜には粉塵等の汚れはほとんど付着しません。ただし、表面はミクロの凹凸に覆われているため、圧着する汚れは付着します。しかし塗膜は親水性が高く、塗膜と汚れの間に水が入り込んで汚れを浮かして落とします。
この建物は東広島市のリフォーム店のショールーム。 屋根にガイナN50 を塗装しての展示会。 屋根裏に大きな部屋があり階段を設置しました。ガイナ塗装前は、収納階段を開けるだけで熱風が吹き、とても使えない部屋でしたが、ガイナを塗装したことで活用できる部屋となり、展示会を開催しました。 猛暑のこの日は、日陰の外気温で36℃。日射も強く、屋根の表面温度は50℃を差しています。白色なら39℃くらいで収まる発熱も色素が熱を吸収するため50℃となっています(直射がある無風時に測定。風が吹いたり日が陰ると急激 この建物では外気温が36℃であるにもかかわらず、屋根裏部屋に有る温度計はどの部位もすべて36℃以下になっています。前述の東広島の家もロフトの室温は1階の室温より低く、外気温より低くなります。 ですから現象から考えれば、夏期にはガイナは建物の蓄熱を阻害するだけでなく、建物を冷ます効果もあると考えられます。ガイナは冷めやすい性質を持ち、自らが冷めるだけでなく、ある程度高温の熱は汲み取って捨てる(低温の熱は捨てる力がありません=保温します)性質を有します。 また有 |
下の写真は、鉄箱を2 つ用意し外部にそれぞれ、ガイナと通常塗料の白色を塗布しています。蓋の下3 センチの高さにセンサーを固定し、内部の空気温度の変化を測定できるようにしています。 内部に鉄箱と絶縁させた状態で沸騰した湯が入った缶を投入。 その直後と10 分後のデータです。投入直後、未塗装は22.5℃(温度計周辺温度23.2℃)、ガイナは23.1℃(23.1℃)とほぼ変わりませんが、10 分後には未塗装は34.4℃ これはガイナを建物外郭に塗布した時に、室内の暖気を屋外に逃がさない(保温)ことを示します。 (この実験はもともと内部発熱のある屋外電気設備での効果実験の冒頭部分です。箱の上の照明は、10 分後から加熱用に照射し、一定時間後消灯して温度変化を測定するためのものです)写真の説明を書きます |
工場・倉庫での空調光熱費削減実例
地域 埼玉県志木市
塗装箇所 瓦棒屋根(1300㎡)
塗装色 ライトブルー(69-70L)
下記は実測光熱費です。ガイナ塗装前には、夏期の暑さ対策で屋根に散水していました。ガイナ塗装で散水の必要も無くなり、一年を通して冷暖房用電力消費が低減され光熱費の差額(経済効果)は初年度で¥815,925。7年目のは経済効果は¥691,142、10年目で¥887,283(カタログ参照)と効果は持続します
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